お父さんってどうしたら幸せになれるの?

システムエンジニアの中年男性による仕事、子育て日記。日々の生活から幸せな感情や幸せになるためのヒントを共有します。

生きるということ(シン・エヴァンゲリオン劇場版:||)

 

www.evangelion.co.jp

 

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を見てきました。

 

大きく思ったことは3つです。

(ネタバレはないと思います・・)

 

①生きるということ

 

②ノスタルジー

 

表現者として庵野さん

 

 

①生きるということ

映画の中で生きるということを考えさせられます。

生きる楽しみ、幸せという良い側面と、死や裏切り、人との負の関連といった悪い側面それぞれを見た上で、どう生きていくかというテーマだと受け取りました。

 

このテーマ自体旧劇場版と呼ばれる、過去のエヴァンゲリオンでも同じテーマでした。

ですが、表現が旧とはちがって、より良い側面を強調したように感じました。

 

また、各キャラクターの望み・考えが明らかになり、それぞれの生き方、幸せの形を肯定しているようにも感じました。そして、最後にはそれぞれの望む世界を生きていきます。

 

私もちょうど30も過ぎて、生きるということとその幸せ、死はいつかやってくるという無常観を感じる時があるので、テーマとしては新しくないのですが、こころに刺さるものがありました。

 

 

②ノスタルジー

映画を鑑賞した後に強烈なノスタルジーを感じました。

 

これはおそらく映画のなかで、旧劇場版、序、破、Qといった過去の作品を思い出させられる場面があり、私の場合、エヴァンゲリオンを小学生から今まで観ていたというこの長期間の作品であり、各作品を観た時の自分を思い出しつつ、

今の自分を振り返るようなどこか懐かしい感じを強く受けました。

 

また、作品中の世界観がどこか昭和のような世界観もあり、ノスタルジーを感じさせる構造にもなっているように感じました。

 

どこかのブログでは自分の青春が終わったとコメントされている方も多いようですが、

私も同じです。

 

それは、ずっと追いかけてきた世界観の終わりを寂しく思う気持ちなのではと考えています。

 

表現者として庵野さん

この映画の中にいろいろなテーマ、メッセージがあったかと思うのですが、それの表現の仕方が独特です。

 

だからこそ注目され、これだけの社会現象を起こしたのだと思います。

 

現実と虚構の対比なんか、旧劇場版とは違った表現で、そんなのあり?ということもあれば、ラストシーンの描写の仕方なんかは少しなぜか涙がでるような感じを与えます。

 

こういう表現ができるということは、人を動かす力でもあり、憧れます。

 

また、人間の文化の素晴らしいところでもあります。

どちらかというと理系の私は音楽や演劇、アートといった文化に触れる機会がなく、

関心が薄いほうでした。

 

この歳になって思うことですが、文化に触れるということは表現者の表現した考え、テーマを受け取り、自分なりに感じるものを得るという行為であり、

生きる上で大事なことであると感じています。

 

もう少し多様な文化に触れてみようと思うとともに、

自分の表現は家族との会話、会社でのプレゼン、このブログなどでしかありませんが、

自分にも何か表現することを常日頃やっていきたいとも思わせる作品でした。